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美しい田舎、あります。

c0047201_17351441.jpgそのお店に着いた途端「ん〜、これは反則だ!」とうなってしまった。ぼく特有の言葉の言い回しがあるので、少しわかりにくいかもしれない。

この日、お店を休みにして研修と忘年会を兼ねて、鹿肉をわけてもらっている滋賀県朽木村のMさんを訪ね、山で生きる男の暮らしぶりを見せていただいた。
狩猟犬「りき」・解体中の鹿・うり坊などに出迎えられ、
Mさんの住む集落「平良」の里の暮らしを垣間見ることで、
「肉」の現場と「食」の現場の距離が少しでも縮まれば、という試みだ。

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その後、さらに奥にある久多(京都市左京区)集落にある
「蕎麦打ち おくで」(写真)さんで昼食。
冒頭の言葉はこのお店を見たときに、漏れてしまったのだ。

約10年前、京都からメソンのある比良エリアに引っ越してきた。
当時サラリーマンをしていたので、
「京都に通勤できる範疇で、できるだけ都会から離れた森の中で土地を見つける」というイメージで土地を探した。
さんざん探した上で、結果として住み始めた場所は、本当にたくさんの妥協の産物だった。その時「理想の場所はないのかもしれない」と半ばあきらめて、自宅の土地を購入したのだ。

「おくで」さんに着いて車を降りた瞬間、「ん〜、ここにあったかー!」。
当時感じていた悔しい想いが、この瞬間に蘇った。
田舎で、木が多ければ美しい風景になるわけではない。
「おくで」さんのある久多の集落の中でも、
こんな美しい風景をもつ家は、ほとんどないはずだ。

おくでさんと出会ったのは、朽木のMさん宅。
お互いにMさんのところへ仕入れに行ったときに、
顔を合わせて名刺交換しただけの間柄。
何かの縁、と思って寄せていただいた。

「おくで」さんは基本的に一日一組限定の予約制。
3時間半ほど長居をさせていただいたが、
オーナーが考えてきたこと、やってきたこと、
今、考えていることが本当に自分たちと似通っていることがわかる。
いい時間を過ごさせていただいた。

山深い美しい田舎を見に行く価値は、あります。
by mesonbox1 | 2006-12-15 18:55