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新米はできたけど…

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稲刈りも終わり、いよいよ新米のシーズン。
お米がなくなったので、Hさんのところへ。

「今年はこれまでで、一番の出来。きっとおいしいと思いますよ」
今年は天候に恵まれて、味も量もかなりのレベルの年になったようだ。

「でも合鴨農法は今年限りにしようかと思っているんです」
「えっー!」
米作りの期間中野生動物から守るため、鴨は田んぼの一角にある小屋で夜を過ごす。
そうすると、小屋に近いところは草をよく食べるが、
遠いところは残ってしまうというようなムラがでるらしい。
除虫はほぼ問題がないのだが、草取りの手間が大変なのだ。
除草の機械を投入するのだが、今度は稲を痛めてしまう。
その手間分、価格にのせることもできない。
と、「今年限り」という判断に至るのだ。

前にも触れたが、メソンのある琵琶湖の西のエリアは、
耕作面積が狭く、「素朴」な農業が続けられている。
「素朴」というのは必ずしもいい面ばかりを持ち合わせているわけではなく、
消費者のニーズや時代の流れにマッチしない、
という意味で「素朴」という意味も含む。

Hさんは日本の食の現状に疑問を持ち、脱サラして米作りへ。
このエリアではいまだにだれもしていない「合鴨農法」にも挑戦した人物だ。
田舎だからこそ、Hさんの動静は周辺の人が注目しているはずだ。
そのHさんが断念することは、
このエリアの農業の将来に少なからず影響を与えてしまう。
メソンでの自慢の食材が消えてしまうのも、なんとも寂しい。
「なんとか続けてもらえませんか?」

Hさんが結論を出すのは、いつなのだろう。
by mesonbox1 | 2006-09-25 14:06