わたしたちの役割を、自覚するとき。

あるご家族が、メソンでご宿泊になった。

50歳前後のご夫婦と、大学生ぐらいの娘さんお二人という組み合わせ。
数年前にもご宿泊いただいており、
そのときは5人でご利用いただいたという記録が残っている。

ご予約後に、そのお父さんからのメールで、
誕生日のケーキのオーダーがあり、
サイズや価格についてのやり取りを、何往復かしていた。

そのやり取りのなかで、
「数年前、家族5人でオーベルジュメソンを訪れ、
またいつか来ようとみんなで話していました。
この誕生日ケーキは、
いまはいなくなった子の記念日を、家族で静かにお祝いするためのものです」と。
そんな主旨のことが書かれていた。

いろんな解釈はできるが、正直なところ、少し動揺した。
わたしたちに何かできることはないか考えたが、
普段どおりお迎えするしかないだろうと、思った。


ご宿泊当日、そのご家族がお越しになった。
チェックインされ、お部屋に入られ、ディナーの時間になった。

その会話から、前回来られていて、今回来られていないのは、
「おにいちゃん」だと推察できる。

ご両親は、少ししんみんりた雰囲気があるが、娘さんたちは、
「わたしの誕生日は、家族とじゃなくて、彼氏とじゃないとやだわー」なんて明るい。

会話も弾み、普段からとても仲のいいご家族なんだとうかがえる。


わたしたちは、このご家族に2度目のご宿泊いただいたことを、誇りに思います。
いまそこにいない家族とともに、その誕生日を祝うために、
再びメソンにお越しいただいたことを。

オーベルジュメソンが、わたしたちの知らない間に、
そんな役割を担ってしまっていることを、
こうしたケースを通して思い知ることになります。


その役割を果たすには、
「邪魔しないこと」を徹底することが大切なのだと思っています。

大切な人と過ごす、大切な時間を、「波立たせる」ような要素をすべて排除するように準備しておくこと、
と表現したらいいでしょうか。

このことは、また別の機会に。

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by mesonbox1 | 2017-11-23 18:59