リーマンとドミノ。

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オーベルジュメソンの受付・清算カウンターに上の写真の人形(?)がいる。
「Re-man domino」(リーマンドミノ)と名づけられている。

京都の若いアーティストのマーケットで、出品されていたものを買ってきた。
たぶん、芸大生がつくったものだろう。

手にとって見ていると、
「それ、リーマンという作品で、ドミノなんです」と教えてくれた。

僕は「絶対に倒しませんから」といって、5体買い求めた。


なぜ、「リーマン」だったんだろう?
どうしてドミノにしたんだろ?
ちょっと感じるものがあって、「倒しません」と言ったのだ。


<解釈その1>「リーマンショック」から派生したもの。
リーマンショックとは、「アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻した出来事を、これが世界的金融危機(世界同時不況)の大きな引き金となったことに照らして呼ぶ表現」(Wikipedia)。
銀行をスーツの男たちの姿として象徴させ、ドミノ倒しのように、世界へ影響が飛び火していったことを表現しようとしたのか?

<解釈その2>サラリーマンを揶揄した。
「リーマンとはサラリーマンの略で、1990年代に入ってから使われるようになる。 リーマンはサラリーマンを嘲う意を込めて使われることが多い」(日本語俗語辞典)。
こちらは、あえて解釈はいらないだろう。若い芸大生が、こういうものの見方をする気分は、わからないでもない。


写真をよくご覧いただけるとわかるが、この「リーマン」、体形も違う、服装も違う、顔の表情もにこやか。
個性のある人間として、やさしさをもって作られている。
残念なのは、一体一体ナンバーで名づけられていること。
「John」とか「Scott」とか「直樹」とか、人間の名前が付けられていたら、
もっとやさしいのになあと思う。

さて話は戻り、こうした作者の「気分」に反発して、
「絶対に倒しませんから」と、ぼくは言ったのだ。


そんな意図は伝えないままだったが、
いまメソンのカウンターには、スタッフによって両面テープで固定され、
倒れない「Re-man domino」がいる。

それは、とてもやさしい行為なのだ。





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by mesonbox1 | 2013-12-31 12:45