ロングライフミュージック。
以下は、新たな客室を設計する建築家へのメールです。
(若干、修正・再構成しています)
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昨日、出先からの帰りに山下達郎さんと坂本美雨(注・父親は坂本龍一、母親は矢野顕子)さんの対談のラジオを聴い てま した。
運転しながらなので正確さには自信がありませんが、
彼がデビュー以来ずーっと考えてきたことは、
①「ロングライフミュージック」を作り続けること
②同世代ミュージックに徹すること
山下さんはそんなことを語っていました。
①は、どうしたら、寿命の長い曲を作り続けられるか?ということ。
何年たっても「古臭さ」を感じない歌をつくることにエネルギーを注ぐ。
「流行」を追わない。
竹内まりあさんをプロデュースする際も、つよく意識していると。
膨大な音楽を聴き続け、その中から「本質的なもの」を見極めながら作る とい うことなのでしょう。
これを聞きながら、伝たえわすれていたことを思い出しました。
「はやり」を極力取り入れないでほしい、ということです。
その傾向を感じているわけではありませんが、
「平面図」設計後の作業の一つは、「どう見せるか」の作業だとおもいます。
もっともこの要素が入り込みやすい段階なのではないかと。
宿泊・ウエディング業界の同業他社は、メソンよりはるかに大きな資本のと ころ ばかりです。
とくにウエディング業界は、5,6年でスクラップ&ビルドを繰り返す業界で、
そんなことをメソンがまねできるわけもありません。
ですから「本質的なもの」を見極めざるを得ないのは、
メソンの場合は経済的な要請から出発したわけですが、
メソンを立ち上げてからずーっと、そのことを意識してきました。
飲食業界でも使えそうな最近のキーワードはたくさんあります。
「女子会」「地産地消」、ちょっと前なら「スロ-フード」……。
もちろん、本質的なコンセプトを含むワードはありますが、
メソンではいっさい使わないようにしています。
コンセプトは生き残るものはあっても、ワードは数年で死ぬ。
それがわかっていて使うのはダサい。
お店のデザインも同じです。
急速に店舗数を増やしていくところは、
とてもイマドキのデザインのところです。
でも、ぼくにはなぜそのデザインを採用するのか理解できない。
(きっと増殖を志向していないからからだと思います)
数年で廃れるのがよくわかるからです。
経営陣もそこは承知の上なのかもしれません。
(もしかしたらわかってない?)
ですから、このプランでも大切なのは「流行感」ではなく、「骨太感」。
当初、「茶室だっ!」といっていたのも、そんなことを表現したかったので しょう。
これまで、もしかしたら何度もお伝えしていたことかもしれません。
きっとそれを実現するためには、コンセプトを明確にすること。
それは、平面図の段階までは成功しているように思います。
山下達郎さんがいろんなところに出てくるのは、たいてい新CDのプロモーションとしてなので、
インタビューの中心は、CDが中心になります。
今回のインタビュアーは、彼女が幼いころから交流があり、かつ駆け出しミュージシャンであったことから、
山下さん自身が培ってきた「大切なこと」を伝えてあげたい、という「親心」が感じられました。
その分、その内容はとてもおもしろかったのだと思います。
②「同世代ミュージック」に徹することも、とてもおもしろい話でした。
山下さんがいっていたのは、(うろ覚えなのですが)
いつも曲をつくるときには自分と同世代の人を意識しているという意味で、「同世代ミュージック」だと。
20代、30代、40代、50代、60代。
自分にとってそれぞれに自然で心地いい音楽がある。
自分といっしょに、年を重ね、成長していくリスナーがいる。
自分に無理のない音楽をつくり、
自分といっしょに年をかさねる人たちに聴いてもらう。
それを強く意識してきたのだと。
そんな音楽をつくり続けるために、
広大な音楽の世界の中で、自分のポジションを決めたというわけです。
最近のいわゆる「マーケティング」とは、一線を画します。
きっとこの考え方が成立するのは、個人またはメソンのような超零細企業だけな のかもしれません。
山下達郎、松任谷由美、小田和正、 桑田佳祐。
この4人は、特によく聴くわけでもありませんが、
常に現役であり続けるという意味で、ずーっと注目し続けてきました。
その一人が、「ロングライフミュージック」「同世代ミュージック」って、言いやがりました。
ちょっと影響うけちゃますねー。
(若干、修正・再構成しています)
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昨日、出先からの帰りに山下達郎さんと坂本美雨(注・父親は坂本龍一、母親は矢野顕子)さんの対談のラジオを聴い てま した。
運転しながらなので正確さには自信がありませんが、
彼がデビュー以来ずーっと考えてきたことは、
①「ロングライフミュージック」を作り続けること
②同世代ミュージックに徹すること
山下さんはそんなことを語っていました。
①は、どうしたら、寿命の長い曲を作り続けられるか?ということ。
何年たっても「古臭さ」を感じない歌をつくることにエネルギーを注ぐ。
「流行」を追わない。
竹内まりあさんをプロデュースする際も、つよく意識していると。
膨大な音楽を聴き続け、その中から「本質的なもの」を見極めながら作る とい うことなのでしょう。
これを聞きながら、伝たえわすれていたことを思い出しました。
「はやり」を極力取り入れないでほしい、ということです。
その傾向を感じているわけではありませんが、
「平面図」設計後の作業の一つは、「どう見せるか」の作業だとおもいます。
もっともこの要素が入り込みやすい段階なのではないかと。
宿泊・ウエディング業界の同業他社は、メソンよりはるかに大きな資本のと ころ ばかりです。
とくにウエディング業界は、5,6年でスクラップ&ビルドを繰り返す業界で、
そんなことをメソンがまねできるわけもありません。
ですから「本質的なもの」を見極めざるを得ないのは、
メソンの場合は経済的な要請から出発したわけですが、
メソンを立ち上げてからずーっと、そのことを意識してきました。
飲食業界でも使えそうな最近のキーワードはたくさんあります。
「女子会」「地産地消」、ちょっと前なら「スロ-フード」……。
もちろん、本質的なコンセプトを含むワードはありますが、
メソンではいっさい使わないようにしています。
コンセプトは生き残るものはあっても、ワードは数年で死ぬ。
それがわかっていて使うのはダサい。
お店のデザインも同じです。
急速に店舗数を増やしていくところは、
とてもイマドキのデザインのところです。
でも、ぼくにはなぜそのデザインを採用するのか理解できない。
(きっと増殖を志向していないからからだと思います)
数年で廃れるのがよくわかるからです。
経営陣もそこは承知の上なのかもしれません。
(もしかしたらわかってない?)
ですから、このプランでも大切なのは「流行感」ではなく、「骨太感」。
当初、「茶室だっ!」といっていたのも、そんなことを表現したかったので しょう。
これまで、もしかしたら何度もお伝えしていたことかもしれません。
きっとそれを実現するためには、コンセプトを明確にすること。
それは、平面図の段階までは成功しているように思います。
山下達郎さんがいろんなところに出てくるのは、たいてい新CDのプロモーションとしてなので、
インタビューの中心は、CDが中心になります。
今回のインタビュアーは、彼女が幼いころから交流があり、かつ駆け出しミュージシャンであったことから、
山下さん自身が培ってきた「大切なこと」を伝えてあげたい、という「親心」が感じられました。
その分、その内容はとてもおもしろかったのだと思います。
②「同世代ミュージック」に徹することも、とてもおもしろい話でした。
山下さんがいっていたのは、(うろ覚えなのですが)
いつも曲をつくるときには自分と同世代の人を意識しているという意味で、「同世代ミュージック」だと。
20代、30代、40代、50代、60代。
自分にとってそれぞれに自然で心地いい音楽がある。
自分といっしょに、年を重ね、成長していくリスナーがいる。
自分に無理のない音楽をつくり、
自分といっしょに年をかさねる人たちに聴いてもらう。
それを強く意識してきたのだと。
そんな音楽をつくり続けるために、
広大な音楽の世界の中で、自分のポジションを決めたというわけです。
最近のいわゆる「マーケティング」とは、一線を画します。
きっとこの考え方が成立するのは、個人またはメソンのような超零細企業だけな のかもしれません。
山下達郎、松任谷由美、小田和正、 桑田佳祐。
この4人は、特によく聴くわけでもありませんが、
常に現役であり続けるという意味で、ずーっと注目し続けてきました。
その一人が、「ロングライフミュージック」「同世代ミュージック」って、言いやがりました。
ちょっと影響うけちゃますねー。
by mesonbox1
| 2012-09-28 17:51