外食の理由。

ぼくが外食に行く理由は、きっぱりと3つに分かれる。
(田舎にいると、その機会は多くはないのだが…)


①お腹を満たす。
②話をする。
③半ば仕事として、メソン以外の食べ物屋さんを体験する。

ぼくの場合、この3つは絡み合わず、
一回の外食の機会の目的は一つだけなのだ。

僕自身がそんなふうに考えることを、つい最近思い知った。



ここ2年ほど、大阪の割烹で働く高校時代の同級生と、
大阪の街を食べ歩く機会がある。
彼が独立するにあたって、料理や店のスタイルを決めるための材料集めに付き合うことが目的。
だからその時間は、2人でコミュニケーションをする、というよりその店を体験しにいくのだ。

彼が見に行きたいところをチョイスして、一晩で3軒ほど同行していくのだが、
どうもぼくはいつも落ち着かない。
これまでミシュランの星を獲得しているところも含め、
たくさんのお店を巡ったが、どこもイマイチ居心地がよくない。

それがどうしてだか、よくわからなかった。


先日、あるご夫妻と外食をともにした。
場所は三宮。
数え切れないほどのお店のなかで、最終的にはネットで調べた居酒屋チェーン。
ぼくにとってこのチョイスは、大正解だった。
このお店一軒に6時間半もいて、3人でしゃべりまくっていた。
声が枯れかけたほどだ。

ぼくにとってこの外食の機会は、
ご夫妻と話をすることに目的があった。
その店の広さ、しつらえ、価格、料理が、すべてその目的に合致していたのだ。


では、どうして同級生と行く店は居心地が悪かったのか?
目的ははっきりしていたはずなのに…。

振り返ると、もっと同級生と話をしたかったのだ。
彼の独立にとって、お店の分析などは実は2の次で、
実は彼のなかにすでにある「なにか」を、ちゃんと引き出すことが大切なのだと
どこかでわかっていたのかもしれない。

それにふさわしいのは、1軒1時間ほどで渡り歩くような「会い方」では
ないということなのだろう。


外食の理由はそれぞれ。
お店の好みもそれぞれ。


でも、「イマイチ」という評価は、決してお店側だけの理由ではないと思うのです。


「このお店でよかったなー」と思うのは、
利用する側のチョイスが、自分の目的にふさわしいかどうかが、
とても大切なことなのです。

コレ、決してオーナーの言い訳ではありません(笑)

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by mesonbox1 | 2012-09-19 14:21