ブータンの祈り。

ブータンのおばあさんが、自宅の仏壇に向かった後に、
こんな言葉を発していた。

「生きとし生けるもの、すべてのものから苦がなくなるようにお祈りしたんです。」


驚いた。

その仏壇には、これまでに亡くなった家族たちの写真もあり、
「自分や家族の幸せ」を祈るのがフツーなのだと思っていた。

ブータンの仏教は、そういうものらしい。


そのおばあさんの家族や近所の人々は、
例外なく「今、幸せだ」と答える。

『国民の幸せ』を最大化することを目指すブータンの
大切な部分を垣間見た気がした。

単に国の経済政策などの課題なのではなく、
そんなふうに息づく宗教や文化が担う役割が大きいのだと。


「幸せ」って、他者の中に自分という存在があることを実感することだって、思う。
自分は、誰かの役に立っている。
それを実感したとき、幸せを感じるのはその一例だ。


他者のために祈ること、他者のために生きること。
そのことそのものが、自己の幸せなのだ。

自己のための祈りをしている限り、幸せにはなれない、ってことなのかもしれない。


ふだんから全く祈らない僕が、「自分を差し置いて」感じたことと、
ご了解ください。
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by mesonbox1 | 2012-02-14 22:15