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10年前のお葬式。

大阪のMBSラジオから配信されているポッドキャストの番組
辺境ラジオ」を聞いていた。

テーマは「3.11以降をどう生きるか?」
結びの言葉のような形で、内田樹さんが
「あまりにも大きな事件に遭遇したとき、一人一人まったく違う時間が流れる。
それぞれの時間に合わせて、その経験を咀嚼してほしいと思います。」と。
(これだけでは意味不明だと思いますが、ぜひポッドキャストをお聞きください。)


これを聞きながら、思い出していた光景があった。

10年ほど前、そのころ勤めていた会社の先輩のご子息が、自死した。
小学生だったか、中学生だったか…。

会社全体にもかなりの衝撃的な出来事だった。
もちろん、ぼく自身にとっても。

数日後、お葬式が行われた。
会社の人たちの多くは、参加したのだと思う。

だが、ぼくはその葬式に行かなかった。
会場近くまでは行ったのだが、それ以上足が進まなかった。

ぼくは、その先輩に語る言葉を持たないし、
その先輩も、訪れた人たちに伝える言葉が準備できるはずもないと思った。
そんなときに、出会ってどうする、と思ったのだ。

しばらくして、その先輩は会社を辞し、
「教育と人間関係の相談室」を立ち上げた。

実は、10年経つ今でも、そのときの僕の対応はそんなことで良かったのか?
と考えることがある。



東日本大震災が起きて、しばらく考えていた。
「どうしたらいいのだろう」と。

あるとき「メソンとしては、特別な対応は何もしない」とスタッフに伝えた。
「これまで以上に、お客さんに満足してもらえるようにする。それに徹しよう」と。



「それぞれの時間に合わせて、その経験を咀嚼する」
これでいいのだと思う。

10年後、あのときのお葬式のように、
「そのときの僕の対応はそんなことで良かったのか?」と考えているかもしれないが…。
by mesonbox1 | 2011-07-27 13:20