お正月と「おめでとう」。

いつも年明けになると、思い出すことがある。
学生時代に「正月は なぜ めでたいか?」という本を買ったという記憶だ。


年が明けた途端、街にもメディアにも「おめでとう」とか「HAPPY」などの言葉があふれ出す。
12月31日の11:59から、1月1日の0:00に変わっただけなのに、なのだ。
この一気な転換ぶりに、ついていけなかった。
このわずかな時間の経過だけで世の中が豹変する。
なにがおめでたいのかがわからなからなかったのだ。

その訳が知りたいと思った。
インターネットがない時代だから、本屋さんで探していたら上記の本に出会ったのだ。

でも実は、買ってからたぶん20年以上経過するが、
いまだに読んでない。

正直なところいまの年齢になっても、お正月にその言葉を口にするのは、ためらわれる。
「いま、どうして『おめでとう』と言ったんですか?」なんて、
聞いて回ることもできない。

なのに世の中には、何の苦もなく「おめでとう」を口にできる人が多い。
本当にうらやましい、と思う。


そんなぼくも、とまどいを残しつつ年賀状をつくる。
メソンの年賀状はつくらないので、
内容はプライベートなものだ。
常識的には、年賀状ではありえない文章量の「近況報告」のつもりだ。

その文章を転載して、
新年のごあいさつに換えさせていただきます。

年明け早々、訳のわからない文章におつきあいいただいてありがとうございます。
これからも、よろしくお付き合いください。


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東京在住の知人のご夫妻が、今春からインドネシアのバリに移住する。
東京に住まいを残しての移住で、「老い」をどう迎えるかも柔軟に対応できるのだ。
実はすでに2年ほど前に、奥さんのお母さんがお一人でバリに移住している。

このご夫妻、ぼくたちにとってかなり刺激的な存在だった。

ぼくたち夫婦は、このご夫妻にインタビューを試みた。
バリでの住居費・生活費はどれぐらいなのか?
これからの資金はどうするのか?
お母さんの生活費の工面は?
バリで暮らす心構えは?
「死」はどうする…などなど。

僕たちにとっても、かなりリアリティーのある内容だ。
もっとたくさんの人たちが、聞いてみる価値のある話だと思った。

「楽しく暮らしていくこと」
こんな当たり前のテーマが、目の前の暮らしや仕事だけに目を奪われ、
忘れ去られていく…。
多くの大人たちと話をしていると、そんなことを思うことが多い。

ご夫妻との会話は、楽しいから、
「遊びにきてくださいねー!」と言われなくても、
押しかけることになるのでしょう。
でもぼくたちも、このご夫妻にとって「遊び場」になる場を提供したいと思う。

「2年後、僕たちも『場』を確保しておきます」と、宣言した。

自分たちがそれぞれに、「楽しい暮らし」を追求しながら、
お互いに「場」を提供し合える存在になりあう、ということだ。

こんな関係は、たくさんのひとたちが関わり、
各方面にたくさんの「場」が提供されていたほうが、楽しいに決まっている。

「自分たちにも、そんな可能性があるのかも?」
そんなことからこの一歩は始まるのだ。

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みなさまにとってよい年になりますように!
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by mesonbox1 | 2011-01-03 12:26