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「画廊」という場所。

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数年前まで「画廊」という場所は、私には縁のない場所だと思っていた。
絵画には多少の関心があったが、「画廊」には私の関心を惹かない日本画や静物・婦人
・風景などの「オーソドックス」な絵しかないと思い込んでいた。
おまけにとてつもなく値段が高く、ほんのわずかな裕福な人々のためのお店で、
敷居がムチャムチャに高い場所だというイメージだったのだ。

京都でサラリーマンをしていた時、
たまたま通りかかった寺町の画廊のウインドウにあった絵をみて、
「なんじゃこりゃ?!」と度肝を抜かれた。その絵が左の絵だ。
作者はディーン・ボーエン。
オーストラリアの版画家で、母国の素朴な風景や生き物を題材にしている人だ。
この絵が私の「画廊」に対する先入観を一気にぶち壊し、そのまま中へ引き込まれてしまった。
中へ入ると初老のオーナーが、気軽に話しかけてくれる。
「フツーの人々」にも普通に対応してくれるのだ。
この版画は当時の月収の半分程度の値段。即決できなかったので、後日ヨメに同行してもらい「OK」をもらって、はじめて「本物」を購入した。

今、この画廊でディーン・ボーエンの新作展が開かれているので、
買い物のついでに寄ってみた。作家本人も在廊。
毎年開かれる新作展に顔を出す程度だが、
そこで、2時間ほども長居してしまった。
今回は版画ではなく油絵(その一つが右の絵)が中心。
版画に比べ値段は高くなったが、自分のお気に入りの作家の変化を見続けているというのもおもしろい。
「画廊」だけではなく、「作家」とのお付き合いの仕方も
学ばせていただいている気がする。

メソンにはディーン・ボーエンの絵が、今3枚かかっている。
ご覧になって「なんじゃこりゃ?!」と思われた方は、
ぜひ新作展をご覧下さい。会期は5月1日まで。
by mesonbox1 | 2005-04-12 11:08