「一期一会」という言葉。

ある雑誌で、100以上の飲食店を経営する社長のインタビューを読んだ。


「飲食店というのは、[リアルなコミュニケーションの最後の砦]だと思うのです。
今はデジタルの時代。隣の人と話をするのに、メールやチャットを使う時代です。
コミュニケーションがどんどん失われている。
飲食店は、そんなデジタル時代の最後の[アナログ]の場。
そこに大きな可能性があると思うのです。」



「一期一会」

飲食や宿泊など、サービス業界ではよく使われる言葉だ。
「一度しかない出会いを大切にする」というような意味だ。

この業界で使われるとき、この「出会い」は、
お客様とサービスを提供する私たちの「出会い」を指すのだろう。

実は、この構図にずーっと違和感を感じていた。
それは「私たちの仕事」ではないのではないかと。

おいでいただいたお客様を大切にすることはもちろんだ。
私たちは間違いなく、お客様に顔を向けてお出迎えするわけだ。


でも、お客様は私たちと「出会い」にお越しになるわけではない。
お客様がお二人の場合、
そのお二人の「リアルなコミュニケーション」を大切にするために、
お越しになるのだ。
つまりお客様のベクトルは、私たちには向いていない。


サービス業界で「一期一会」という言葉を使うには、
実におこがましいことなのではないか、と思うのだ。

[リアルなコミュニケーションの最後の砦]が事実だとすれば、
私たちはそのための時間と空間を提供することに徹する。
その時間と空間が、どれほどお客様に心地よさを感じていただけるか。

そこに私たちの仕事の本質があるのではないか?
そう思うのだ。

それは、私たちがめざすウエディングのスタイルも、同様。
お二人同士、ご家族や友人たち…、
日常では難しい「リアルなコミュニケーション」ができる場なのだ。


基本的なサービスに気を配ることはあっても、
あえておかまいはしない。
そんなスタンスが大切なのではないかと思うのだ。


[リアルなコミュニケーションの最後の砦]。
宿泊されたお客様からの、たくさんの感想を読ませていただいていて、
つくづくその感を強くしている。
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by mesonbox1 | 2010-04-25 11:21