「牛の乳」と「牛乳」の差

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「安全性」を最優先させるために、搾乳から製品としての「牛乳」が出荷されるまで3日もかかっている……。
そんな話を聞いたのは、昨日のことだった。無知だったとはいえ、ちょっとおどろいてしまった。
だって牛乳は生き物で、何よりも鮮度が命だというイメージがあったからだ。
搾乳された牛の乳は、数時間後には工場に運ばれる。そこで安全性のチェックや殺菌など、さまざまな工程を経るうちに3日がたってしまうというのだ。
たとえば、「北海道牛乳」をスーパーで買ったとすれば、北海道で紙パックに詰められてからさらに1〜2日かかって店頭に並ぶことになる。
この話は志賀町では最後の酪農家だったおじいさんにお聞きしたのだが、
栄養やおいしさからみれば「牛の乳」と製品としての「牛乳」は別物だという。

このおじいさんが牛を飼い始めた50年前、
ホルスタイン1頭はサラリーマンの年収の2年分もした。
大きな借金をしてスタートさせたのだが、半年でその借金を返し終える。
規模が小さくても、当時この仕事はそんな利益のでるものだった。
最盛期には志賀町内でも100軒が牛を飼っていたというが、
このおじいさんが病気で断念して、ゼロになった。
この世界でも大規模、効率化の波に飲まれ、
牛乳は「遠くで生産されるモノ」になってしまったのだ。

この日紹介いただいいた牛舎から「牛の乳」を分けていただき、
メソンで75度の低温殺菌して飲んでみた。
ほのかに甘い香りと味。 
バター、ヨーグルト、デザートなど、様々な試みをスタートさせたい。
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by mesonbox1 | 2005-03-10 09:51