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滋賀ならではの資源や素材を活かす?_c0047201_18031578.png







1ヶ月ほど前に、滋賀県からご案内が届いた。
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滋賀ならではの資源や素材を活かし、
心の豊かさや上質な暮らしぶりといった滋賀らしい価値観を持つ
商品・サービスを「ココクール マザーレイク・セレクション」として選定し、
県内外へ発信しています。

http://www.shigaplaza.or.jp/selection/

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選定委員会事務局から「推薦するので、応募しませんか?」というお誘いなのだ。
(選定されたわけではありません)



「滋賀ならではの資源や素材を活かす」って、実は最近あんまり僕の頭にない。
それに「滋賀県」という言葉は使うが、自分にかかわりのあるエリアとしては広すぎて、
ほとんど意識したことがない。
「比良」「近江舞子」「旧志賀町」、せいぜい「湖西地域」が、
ぼくの意識にあるエリアなのだ。



メソンを立ち上げて4~5年目ぐらいまでは、
「地産地消」だとか、「グリーンツーリズム」だとか、「スローライフ」だとか、
そんなことばっかり考えて、突っ走ってきた時期がある。

理念先行で、肩をいからせ、形にしようと必死だった。
それがお客さんに求められていることだと思っていた。

あるとき壁にぶち当たった。
その壁を破るのに、どうしたらいいか検討がつかない。

試行錯誤の期間、メソンを訪れてくれるお客さんに聞いていた。
(今でも聞いてます)

「どうしてメソンへお越しに?」「メソンはいかがでしたか?」
「メソンを出た後、どんなご計画ですか?」

僕たちがやるべきことは、
ほとんどがこの会話の中から生まれている。


今回のご案内をいただいて、
あまりに「滋賀」を意識していないことに気づかされたのだが、
まったく関係なく仕事してきたつもりもない。

ぼくたちがやっていることは、どう「滋賀」とかかわっているのだろうと、
考えるきっかけになった。

結論。
「滋賀ならではの資源や素材を活かす」ではなく、
「滋賀の資源や素材になろう」としているのだ。


オーベルジュメソンがあるから、滋賀を訪れる。
そんな存在でありたいと、思っているのだ。

かなり、生意気ですねー。









# by mesonbox1 | 2014-08-19 18:06
オーベルジュメソンは、どこへいくのか?_c0047201_18315287.jpg
「情報革命で人々を幸せに」

壮大なミッションを掲げる孫正義さんの講演を聞きたくて、
「ソフトバンクワールド2014」へ。

孫さんの講演全文は下記からお読みいただけます。
http://logmi.jp/17247


ITテクノロジーの爆発進化で、
ワークスタイルとライフスタイルは激変し、
人間にしかできないクリエイティブな仕事と、
人間らしい暮らしを実現させるというお話。

孫さんは以前の講演で、
「幸せとは何か」「悲しみとは何か」についてTwitterで意見を募ったことを紹介。
悲しみについては「死・孤独・絶望」、
幸せについては「生きていること・自己実現・愛し愛されること」が
意見として多く寄せられたことを明かした。
そして、幸せの輪を広げていき、
悲しみを減らしたいと決意を述べている。


オーベルジュメソンの仕事は、
情報革命を推進することではない(笑)。

情報革命の成果物をきちんと取り入れて、
「人々の幸せ」に貢献することだ。


この「人々」とは、「お客様」だけでなく、
「わたしたち」も含めたい。


最近ある人に、「これからオーベルジュメソンは、どこへいくのか?」と聞かれた。
そのときは、うまく答えられなかったが、
いまなら「どこへもいきません」と答えるかもしれない。


いまやっている方向性に誤りはない(今のところ)。
方向を変えずに、より深く掘っていく。
どこをどう掘っていくかは、だいたい検討がついている。

そんな感じだ。


オーベルジュメソンは、情報革命の成果物を取り入れて、
ワークスタイルを変えていきます。

ワークスタイルが変わると、
私たちのお客様への向かい合い方が、変わっていきます。

「幸せ」をキーワードにしたわたしたちの本来の仕事へ、
エネルギーをより注げるようになります。



これがわたしたちなりの、
「情報革命で人々を幸せに」への取り組み方です。


来年2月にソフトバンクが発売するといわれるロボット[Pepper]が、
発売早々メソンで働いるかもしれません(笑)。



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お読みいただいているみなさんには、
「なんのこっちゃ」というブログかもしれません。

メソン部内向けの決意の表明だと、ご了承ください。


# by mesonbox1 | 2014-07-17 19:47
オーベルジュメソンでは、4年ほど前から無料でwifiをご利用いただける環境があります。
多くのホテルでインターネット接続(多くが有線でした)が有料だった時代に、
無料のwifiをスタートさせたわけです。

当時メソン周辺では、携帯電話の電波が不安定だったことも、
wifiへ踏み切った大きな要因でした。


この度、回線のスピードを100Mから1Gにアップさせ、
ルーターも更新しました。

ビジネスホテルでもないメソンがなぜ?と思われるかもしれません。
それは、旅のスタイルと時間の過ごし方が大きく変化したからです。

かつては、訪れる先のガイドブックを手に、
地図帳を参照しながら目的地を訪れました。

今は、そのほとんどがインターネットに置き換わっています。

また、映像や音楽、ニュース、コミュニケーションなど、
すでに人々の暮らしとインターネットは密接につながり、
「ない」状態では過ごせないところまできています。


さて今回の改良、実はwifiのスピードを速めることが目的ではありません。

この回線を利用したVOD(ビデオオンデマンド)を、
全客室で無料でスタートさせる予定です。

映画や過去のテレビドラマ、アニメ、バラエティーなど、
見たいときに自由にお楽しみいただけます。


「籠もる」「過ごす」ためのツールが、また一つ増えるわけです。


まだ、回線が不安定なところもあり、
テストしながら準備をすすめます。

VODのスタートまで、もうしばらくお待ちください。



# by mesonbox1 | 2014-06-07 11:07
「私自身の別荘をつくるつもりで、デザインしてみます。」
新たにオープンする「庭付きコテージ」のイメージは、ある女性のこんな言葉から始まった。


この女性(40歳代?)、10数年前に独立し、いま芦屋に店舗を持つインテリアデザイナー。
年に数回、ヨーロッパへ仕入れや、パリ・ロンドンの「今」を見に出かける。


僕たちとの出会いは、このコテージの購入が決まった数ヶ月前。
紹介で知り合っただけだが、「わたしの別荘」という言葉で、
依頼を決めた、というだけ。


その女性の作品も見たことがないが、
この年齢と経歴を持つような女性が、
本当にくつろげる空間をつくりあげるという、
今回のチャレンジにぴったりかもしれない、と考えたのだ。

この女性がもっとも得意とするのが、ファブリック。
布使いだ。
カーテン、クッションなど、フランスの布を中心に完全オリジナル。

また、ヨーロッパからジャンクなものを仕入れ、
オリジナルな家具にリメイクする家具屋さんによる、
テーブルやスツールなども、部屋を飾ります。

コテージにすべてがそろったとき、
どんな客室になるのか、実は僕自身イメージができていません。
彼女の頭のみぞ知る、です。

そこに今回のチャレンジの「ミソ」があるのです。
それだけに、これまでのメソンになかった新たな魅力が加わるはずです。



さて、このコテージ。
メソンにお越しいただいたことのある方はご存知かもしれませんが、
10年間ほど他の方の別荘として存在していました。

その前は、アメリカ人の前オーナーによるメソンのコテージでした。
これまで客室として使用していたコテージと、
建築年、材料、サイズ、間取りなどは基本的に同じもの。
二つのコテージは「兄弟」なのです。

ですから新コテージは、10年ぶりの「里帰り」。

みなさんに、かわいがっていただけるように、
大切にしていきます。

ご予約はこちらから。






# by mesonbox1 | 2014-05-10 09:13
我が家では、妻がつくるピザ、ぼくがつくるお好み焼きが人気だ。

ピザの場合は、ベースになるレシピはあった。
でも、生地の仕上がりがふかふかしていて、
我が家の好みでない。

生地には強力粉と薄力粉を混ぜるのだが、
その配分の割合を逆転させると、カリッと仕上がった。
「コレだっ!」

もちろん最初は、「家で生地からつくるピザ」というだけで、
ある程度の満足感があった。
でも、自分なりの味や食感、家族の反応をみながら改良を加えていく。

具材も海鮮類が多いと水っぽくなるとか、
ニンニクオイルをベースに敷こうとか、
最後の仕上げはオーブントースターだとか、
毎回改良が加えられる。

そこには、他人には見えない物語があり、
その中でたどり着いた結果がある。


ぼくがつくるのはお好み焼き。
ぼくが小さい頃から、ふだん料理をしない父が
月1回ほどつくるお好み焼きが大好きだった。

関西にきて、お店のお好み焼きをたくさん食べたが、
一番おいしいと思うのが、おばちゃんが一人で切り盛りする
小さなお店の広島風のものだ。

父を意識してきたわけでもないのに、
ぼくもたまに家族にお好み焼きをつくる。

最初は、父のものを再現しようとしていたのだが、
満足できず、おばちゃんのものに近づこうと意識しきた。

チャレンジしてわかってきたことは、
広島風は大きな鉄板がないと無理だということだ。
(できるのかもしれませんが……)

だから、独自の道を模索しだした。
そこからは、膨大な物語がある。

が、結論だけ書くと、
①生地(薄力粉)にはしっかりめに味をつける。これが一番のコツ。
 (ぼくの場合は顆粒の鶏がらスープ)
②生地に木綿豆腐を混ぜ込む。
 (ふっくら焼きあがります)
③具はキャベツ、ちくわ、卵、ゴマ、えび(えびは多めにいれると風味が増します)
④焼くときに麺を加える
 (うちはうどん、やきそば、和そば、どれでもやります。それぞれに食感がちがっておもしろい)
⑤焼く温度は210度。
 (外はパリッ、中はふっくらをめざします)


と、ここまで書いてきたが、
我が家のレシピを伝えたくてこのブログを書いてきたわけじゃない。
(これだけではピザもお好み焼きも焼けません………)

自分にとっては「平凡な毎日」かもしれないけれど、
ちょっと角度をかえてそんな「毎日」に光を当ててあげたら、
見知らぬ誰かにとって興味のある、あるいは役に立つ物語がだれにもあるんじゃないか、
っていうことがわかってもらえたらなぁということなのです。




手軽にだれでも書けるという意味では、
ブログはとてもいい媒体だと思います。


お好み焼きの物語、まだまだ膨大に書けますが、
このへんでやめときます。
興味のある方は、個別にお聞きください。





# by mesonbox1 | 2014-02-01 15:46