Meson Mail

meson.exblog.jp ブログトップ

幸せのポトフ。

現在のオーベルジュメソンの、朝食のメインはポトフ。

素材は、こんな構成だ。
大根、人参、ジャガイモ、ブロッコリー、卵、ソーセージ。

野菜はすべて「面取り」されている。

卵はポーチ・ド・エッグに。
若干の酢をいれたお湯で、作られる。

大根・ブロッコリー・ジャガイモ・人参は、
それぞれ塩分などの濃度が違うお湯でボイル。


つまり、素材はすべて別ゆでされている。
それぞれの「うまみ」を引き出すための、浸透圧がちがうのだ。

最後は、コンソメスープで温められ、朝食として供される。


実は、ポトフにこんな手間がかけられていることに、
シェフ以外のスタッフが知ったのは、つい最近のこと。

この人の、座右の銘は「料理に言葉はいらない」なのだ。



メソンの朝食がポトフに変わったのは、
すい炎で、「油分を極力おさえた食事を」とオーダーをされた、
あるご夫婦のご予約がきっかけだった。

バターや生クリーム、オリーブオイルで成立するといっても過言でないフレンチで、
「油分抜きで」というオーダーは対応がむずかしい。

「ならば野菜中心で」という発想が、「ポトフ」につながる。
その日の朝食、そのご夫婦にだけポトフが供された。
メソンで初めてのポトフに、ご夫婦は感嘆の声を上げられた。


「健康的であること」という要素が、現代の料理に強く求められる。
その意味で、とても現代的な朝食となったポトフは、
翌日からすべてのお客様に供される朝食となった。


シェフのモチベーションは
「幸せな時間のためのあったかい料理」という想いが支えている。

オーベルジュメソンの一皿一皿は、
静かに静かに作り続けられていく。













[PR]
by mesonbox1 | 2016-01-19 17:27

比良山麓の森にある オーベルジュメソンのオーナー日誌


by mesonbox1
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite