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なぜ人を殺してはいけないのか

『なぜ人を殺してはいけないのか』(小浜逸郎著 洋泉社)

こんなタイトルの本を、ひさしぶりに自宅で目にした。
おそらく妻が、メソンのライブラリーから持って帰ってきたのだろう。

その意図は知らないが、
なにげなく、その本を眺めていたら、購入したときの気分を思い出した。
(ちなみに内容は、ほとんど記憶にない)


その本を買ったのは、たぶん15年ほど前。
本屋さんでその本のタイトルを見たとき、
すぐに「読んでみたい」と思ったはずだ。


もともと20代の頃は、一生独身できままに暮らしていきたいと思っていた。

ところが一転し、結婚して妻の家族4人との同居生活をはじめてしまった。
その上、子どもが生まれた。

後悔ではなく、戸惑いがあった。
どうしてこんなことになっているのか?
(もちろん、自分の選択です)


当時の僕は、子どもを育てるってどういうことなのか、わからなかったし、
あるいは「ちゃんとした」人間に育てるにはどうしたらいいのかわからなかった。

教師という就職先を、辞退したのもこんな理由だった。


でも、少しだけ意識していたのは、
「なぜ人を殺してはいけないのか」のような、
「人としての基本」のようなものをきちんと伝える、
っていうことはとても大切なことだろうということだった。


自分ではわかっているようで、実は自力では言葉にすることのできない、
「なぜ人を殺してはいけないのか」というような問いのタイトルに、
飛びついたということなのだ。

この著者は、そんな絶妙なテーマを次々取り上げて、
本にしていたから、いまメソンのライブラリーには、
何冊かはあるはずだ。


子どもは元気で健康に育ったらいいなんて声はよく聞くが、
それだけでは同意できない。
種を維持していくのが精一杯の時代ならそれでいいかもしれない。

でも、ぼくたちが生きている時代は、
そんなことで、あらたな人間を生み出してしまった
親(大人)の責任が果たせるとは、到底思えない。


『人はなぜ結婚するのか』
『人はなぜ働かなくてはならないのか』
『なぜ私はここに「いる」のか』
(いずれも小浜逸郎氏の書名)

いまだにわからないことだらけだけど、
そんなことを、自分なりの言葉にして、
次の人たちに伝えていくことが、
今の時代に生きている大人の責任なんだと思うのだ。



 
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by mesonbox1 | 2015-09-13 11:39