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お客さんとの関係を元に戻します。

「口コミは、あつめるものです。」

10年ほど前になるだろうか。
あるIT企業の社長さんが、そんなことを語っていた。


オーベルジュメソンは、スタートして15年ほど。
資金がないままの立ち上げだったこともあって、
お金が必要な広告など打てるはずもなく、
頼りにすべきは、自分で原稿をつくるしかなかったホームページだけだった。

もちろん、日々目の前にいるお客さんにどうしたら満足してもらえるかを追求しているわけだが、
エネルギーの半分は、聞きかじりの知識で、インターネットの世界に注いでいた。
(今でも、「メソンの仕事の半分はIT企業です」と明言しています。)


しばらくすると、さまざまな口コミサイトが生まれた。
「だれか書いてくれたらいいのに」なんて期待はヨソに、
メソンの口コミは、ほんのわずか。

「どうしてなんだろう」と思いながら、
時間の経過とともにどんどん増えていく他店の口コミを眺めていた。

そんなときに、冒頭の「口コミは、あつめるものです。」という言葉に出会った。
「えっ?みんなそんなことしてたの?」である。


結果はどうなったか?
世界最大の旅行口コミサイトで、
いくつかのカテゴリーで3年連続、日本のTOP25に選ばれている。

実は、マグレではなく選ばれることを狙っていた。
いわゆる口コミ対策をしているだけで、選ばれるわけもなく、
メソンの全分野の仕事を見直し、仕事の水準を上げる策を次々と打ち続けての結果だ。

当たり前だが、口コミは数が集まればいい訳じゃなく、
評価の高い口コミがたくさん寄せられることが大切だからだ。


しかし、最近強く思うことがある。
「墓穴を掘っているのかもしれない」と。



スタート当初から、強く意識してきとことの一つに、
「お客さんは神様じゃない」ということがある。

私たちはベストを尽くして仕事をする。
それに対する対価としてのお金をお支払いいただく。
その意味で、私たちとお客さんには、上下はなく、
とてもフラットな関係なんだと。

これは、メソンをサポートしてくれているさまざまな人、業者さんにも当てはまる。

だれにも偉ぶることなく、だれにもへりくだることのない関係の中で、
仕事をしようと思ってきた。



ところが、自分でも変な意識が芽生えてきていることに気づくようになる。
お客さんの顔色をうかがうことを、自分の仕事の「目的」にしているんじゃないかと。

一見良さそうだが、本当に大切なことから大きなズレがあるのだ。




少なくともここ数年間は狙いどおり、ネット上の口コミで「食べさせてもらっていた」といっても
過言ではないかもしれません。

でもそれを事実上放棄して、
メソンにとっては本来のフラットで、ヒューマンな関係に戻すことを意識して、
仕事をしていこうと思います。



最近、オーベルジュメソンがどこへ行こうとしているのかは、
後のお話として。
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by mesonbox1 | 2015-09-02 20:12

比良山麓の森にある オーベルジュメソンのオーナー日誌


by mesonbox1
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