この仕事のおもしろさは、ここにある。
オーベルジュメソンは、製造業だと書きましたが、
正確にいえば、製造直販業。
もちろん、つくったものを自ら販売しています。
普通、製造業はものをつくるが、販売は他社に依存します。
「つくっても、売れない」とき、
つくっているものに問題があるのか、売り方が悪いのか、
実はよくわかりません。
小売業からからしても、お店で売っているものは、
メーカーに依存しているので、よそのお店でも同じ商品を売っている。
売れ行きは何で決まるか?
価格です。
つまり価格競争の泥沼にはまりがちなのです。
最近、大手の流通業でプライベートブランド(PB)が、
たくさん出回っているのは、売上を他社に依存せず、
泥沼から抜け出すためです。
製造直販にはこうしたジレンマがありません。
良くても悪くても、すべては自分たちの責任。
製造から販売まで、実は、「商売の世界」のほぼすべての要素が、
メソンの仕事の中には存在しているのです。
これをメソンでは、数人のスタッフで担います。
一人の守備範囲は、とてつもなく広い。
でも、この仕事の面白さは、ここにあると思っています。
もちろん、わたしたちの業界でも価格競争があります。
みんな四苦八苦しています。
それを軽々と抜けていくカギは、
「本質的であること」と「個性的であること」。
オーベルジュメソンにとって、それを貫くキーワードが、
「非日常のコミュニケーションのための仕掛け」なのです。
by mesonbox1
| 2014-10-19 14:00